【管理組合・オーナー向け】マンションの排水管清掃/高圧洗浄の費用相場・ポイントをプロが徹底解説!
駅チカの物件が多かったり、セキュリティがしっかりしている、ゴミ捨てや設備のメンテナンス・公共部の清掃の手間などがないことなどから、住まいとしてマンションを選ぶ人は増加傾向にあります。一方で、上記のようなメリットを住民に享受してもらうために、皆様のようなオーナー/管理組合の方が奔走していることと思います。中でも、住民に気持ちよく暮らしてもらうための排水管清掃は重要なメンテナンスポイントと言えるでしょう。
一方で、そうした大切な役割をおざなりにしてしまったり、管理会社に丸投げしてしまっているケースも多いと思います。その原因は、なぜ重要かわからない、何をしていいかわからない、費用もそんなに安くなるのかわからない、といったところにあるのではないでしょうか? そこで、本記事では、管理組合・オーナーが実施すべき排水管清掃/高圧洗浄に関して、その重要性と進め方、相場から費用を安く抑えるポイントまで、プロの視点で徹底解説します。是非、ご参考にしてください。
目 次
・住民とのトラブルにも? マンションの排水管清掃の必要性
・マンション排水管清掃依頼の流れ
1.実施すべき箇所の把握と決定
2.見積もりの取得・依頼
3.住民への案内・実施
・料金はどうやって決まる? マンション排水管清掃の相場
・発注時に注意すべきポイントと費用を抑えるコツ
1.定期的に実施すべき
2.高圧洗浄をすべき
3.洗浄機のスペックを確認すべき
4.報告書が丁寧であるかどうか
・まとめ
住民とのトラブルにも? マンションの排水管清掃の必要性
まず、マンションに限らず、人の暮らす住まいにおいて「衛生面」や「環境面」から、排水管清掃は非常に重要です。こちらを実施しなければ、悪臭が発生したり、詰まりからの排水の逆流が生じたり、場合によっては排水管が劣化し破裂・水漏れなどといった大きなトラブルに発展してしまいます。そして、個人の住まいであれば、住民自身がケアするポイントとなりますが、マンションであればオーナーや管理組合の責任でそうしたケアをしていく事が必要となります。
一般的にオーナーや管理組合においてケアが必要な箇所は、共用部の水回り全般と各住戸の「キッチン」「洗面所」「お風呂場」「洗濯機」などの排水管です。これらの排水管には、油や洗剤、ほこり、細かな食品、髪の毛などが混ざった汚れた水が流れ込んできます。そうした日々の積み重ねが排水管に蓄積され、排水管をつまらせてしまったり、悪臭を放ったります。これらを放置しておくと、逆流が発生したり、排水管を痛めてしまう可能性があります。戸建てであれば、その家への影響で留まることがほとんどですが、マンションにおいては、他の住戸に影響が及んでしまうことが少なくなく、トラブルに発展してしまいます。そのため、管理側の責任とされているケースが多くなっているのです。
それでは、どれくらいの頻度が必要なのでしょうか? ベストは1年に1回行うことです。ただ、予算的な問題もあるでしょう。築年数が浅ければ2年に1回、10年を超えてきたところで頻度を増やしていくといいと思います。
マンション排水管清掃依頼の流れ
1.実施すべき箇所の把握と決定
さて、先述した通り、管理側が担うべき清掃箇所は、大きく「共用部」と「各住戸」に分けられます。清掃を依頼する際は、まずどの部分を依頼するかを把握し、決定しましょう。共用部は基本的に、各部屋からの排水を集めている「屋外共有部汚雑排水管」を清掃することになりますが、共有部にトイレや水洗い場などその他の水回りの設備があるのであれば、そちらも清掃を依頼しましょう。
各住戸は、「キッチン」「洗面所」「お風呂場」「洗濯機」が基本です。あれ、トイレは? と思われるかもしれませんが、トイレの排水管は「汚水管」と呼ばれ、雑排水管とは分けられています。汚水管は太く作られ詰まりにくくなっているため、管理側で清掃することはほとんどありません。こうしたことを住民にきっちりと説明できるといいですね。
2.見積もりの取得・依頼
清掃箇所が決まったら、まずは見積もりの取得です。洗浄方法や金額、アフターフォローの内容、実績などをいくつかの業者から取得し、比較してみるといいと思います。なお、洗浄方法には「高圧洗浄」や「ワイヤー清掃」といったいくつかの方法があります。高圧洗浄が一般的ですが、ほとんど効果のない手動のワイヤー洗浄などを勧めて来る業者もいますので、具体的な清掃方法・効果をしっかりと質問してみましょう。担当者とのやり取りをし、依頼する会社が決まったら日程を決めていきましょう。
3.住民への案内・実施
さて、清掃を実施する日時が決まったら、それを住民全員に案内していきます。掲示板に掲載するとともに、各住戸にチラシをポスティングし、当日に居てもらうこと、排水口の周辺を片付けておくことをきっちりと伝えましょう。今の時代、LINEやメールなどでの情報共有も増えてきているようですので、そちらも活用できればしたいところです。この案内は非常に重要で、作業時間や作業の成果に大きく関わってきます。しっかりと余裕を持ったスケジュールで伝えていきましょう。それが終われば、あとは実施日を迎えるだけです。
料金はどうやって決まる? マンション排水管清掃の相場
さて、管理組合としてはできるだけ費用を安く抑えたいというのが本音でしょう。そこで、プロの目線で料金の決まり方をお伝えしておきます。まず、料金は一般的には「やり方」と「戸数(=作業時間)」によって決められます。ただ、「戸数」は本来「作業時間」という意味であるので、マンションの古さ、これまで行ってきた頻度、マンションの作りなどにも影響されます。 ベースの相場は15世帯で9万円、30世帯で13万円ほどで、それに加算されていくイメージです。また、管理会社経由ですと、そこに少し上乗せされます。
発注時に注意すべきポイントと費用を抑えるコツ
1.定期的に実施すべき
費用を安く抑えるコツは、何と言っても「定期的」に実施することです。頻度が低いと、それだけ排水管には汚れが溜まっていることになるので、業者としては高い見積もりを出さざるを得ません。定期的に依頼することで「定期割」を行っている業者も少なくありませんので、活用しましょう。
2.高圧洗浄をすべき
きっちりと洗浄することが後のトラブルを防止し、結果として大きなコストダウンに繋がります。そういった意味で、安いからと言って「ワイヤー清掃」を選択するのではなく、「高圧洗浄」を行うことをオススメします。
3.洗浄機のスペックを確認すべき
また、「高圧洗浄」といっても、その機材によって効果が大きく変わってしまいます。マンションの大きさにあった強さ(水圧、水量)の洗浄機を用意できる業者かどうかは、しっかりと確認しておきましょう。
4.報告書が丁寧であるかどうか
続いて、管理組合やオーナーにとって重要だと言える点は「報告書」です。管理組合やオーナーは住民に報告する義務があります。その点で、しっかりとした報告書を準備してくれる業者であるかどうかは確認しておきたいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? マンションにおける排水管の高圧洗浄について、プロの知識からアドバイスをさせていただきました。ユアーズにご相談いただければ、まずは状況をヒアリングし、作業経験豊富なスタッフが解決方法をご提案します。
ユアーズでは、利益重視の1回のお付き合いより、メンテナンスを含め適正な対応と料金で末永いお付き合いができるよう最大限お客様に寄り添った対応を致します。是非、お気軽にご相談ください。