給水ポンプと排水ポンプの違いは? 給水ポンプの種類は? ~【得する!】ポンプ交換を依頼するなら知っておきたい基本情報~

皆さんのお住まいに必要な「水」。台所やお風呂場、洗面所、トイレや洗濯機など、あらゆるところで活躍しています。そうした、住居の水回りを支えているのが「ポンプ」です。このポンプが故障してしまうと、水回りのトラブルが発生します。そして、ポンプにはたくさんの種類があります。もし水回りのトラブルが起きてしまった際には、どのようなポンプにどのような不具合が起きていることがわかることが早期解決&コスト削減に繋がります。
そこで、本記事では、ポンプ交換を依頼するなら知っておきたい基本情報として、給水ポンプと排水ポンプの違いやポンプの種類などをプロが解説いたします!
目 次
1.給水ポンプと排水ポンプの違いは?
2.代表的な給水ポンプ3種類
3.まとめ
1.給水ポンプと排水ポンプの違いは?
さて、ポンプと一言で言っても種類はさまざまです。まず大きく分けて「給水ポンプ」と「排水ポンプ」に分けられます。マンションや集合住宅、オフィスビルなどで使われている給水ポンプには「揚水ポンプ」「加圧ポンプ」「増圧ポンプ」といった3種類があります。もし「水が出ない」などのトラブルが起きたときには、この給水ポンプに問題が起きている可能性があります。
そもそも、給水ポンプとは、貯水槽・受水槽や配水管から住宅・各オフィスに水を供給するためのポンプです。先述したように、貯水槽・受水槽の設置されている場所や、建物の大きさからいくつかの種類があります。それぞれ、多くの部品で構成され、複雑な仕組みになっています。そのため、問題がどこで起きているのか、交換にどれくらいの費用がかかるのか、はプロでないと判断できません。水を使っている際に、何か異音や異常を感じたら、すぐに業者に相談してみるといいでしょう。先程、挙げた3種類のポンプに関しては後ほど詳しく解説していきます。

続いて、排水ポンプです。こちらはその名の通り水を排出するためのポンプです。マンションや集合住宅、オフィスビルなどは、地下に汚水を貯める排水槽があります。その排水槽から汚水を汲み上げ、下水道に排水していくために用いられるのが排水ポンプです。排水ポンプが故障してしまうと、水が流れない、溢れてしまう、異臭がするなど、といったトラブルが起きてしまいます。そうした際には排水管の不具合の場合もありますが、排水ポンプの故障が原因の場合もあります。
2.代表的な給水ポンプ3種類
さて、代表的な給水ポンプの種類についても解説しておきましょう。給水ポンプに関しては、建物の設備を調べることで、どの種類が使われているかがある程度わかります。交換を依頼する際の参考にしてみてください。代表的な給水ポンプは「揚水ポンプ」「加圧ポンプ」「増圧ポンプ」となります。
まず、揚水ポンプに関してです。揚水ポンプは、屋上に高架水槽が設置されているビルで使用される給水ポンプです。水道局の配水管から地上の受水槽へ取り込まれた水を、高架水槽へと汲み上げる役割を持っています。常時稼働しているわけではなく、高架水槽の水量が一定以下になった場合のみ作動する仕組みになっています。そのため、後述するその他の給水方法と比べて、電気代がかからないというメリットがあります。その点に加え、高架水槽からは高低差を利用し給水しますので、より電気代がかかりません。屋上に高架水槽があるかないかで、揚水ポンプを使っているかどうかがわかります。
次に加圧ポンプです。加圧ポンプは、地上にある受水槽から直接、各住戸やオフィスに水を送ります。高低差は利用できませんので、圧力をかけることで給水します。中規模なビルやマンションなどで使用されることが多いです。高架水槽を必要としないため、高架水槽のメンテナンスなどが必要ないというメリットがあります。高架水槽を利用していた建物が、メンテナンスコストを下げる目的で切り替えるケースもあります。

最後に、増圧ポンプです。増圧ポンプは、受水槽からではなく、水道局の配水管から直接、各住戸やオフィスに給水するためのポンプです。給水管内で圧力が必要になりますので、そちらを増すために使われています。こちらの給水方法では高架水槽のみならず受水槽も必要なくなるため、よりメンテナンスコストを下げることができます。そのため、中規模なマンションやビルでは主流になりつつあります。一方で、この方式では建物内に水を貯める設備がなくなってしまうため、その点は注意が必要と言われています。 加圧ポンプと増圧ポンプの使用に関しては受水槽の有無にて推測することができますので調べてみてください。
3. まとめ

いかがでしたでしょうか? 大きな水回りのトラブルに繋がるポンプの故障。一般的に耐用年数は8年と言われています。ポンプの故障はその前兆で異音が発生することが多いです。もし、そういったことが起きましたら是非、ユアーズにお電話ください。壊れてしまってからですと、マンション・建物物全体の断水が発生し、トイレが流せない、お店の営業ができないなど、大きな影響につながってしまいます。賠償問題に発展することもしばしばです。
ポンプの種類や役割を理解し、壊れてからの交換ではなく、定期的な点検をし、少しでも異常があったら大きなトラブルが発生する前の交換をお勧め致します。