【管理組合必見!】クレームにならない「排水管洗浄」のポイントとは?
個人宅に比べて、集合住宅(アパート・マンション)が年々全国的に見ても増加傾向にあるようです。多くの人が住んでいるからこそ、1つ問題が起きると場合によっては全体の問題になってしまいます。住人の皆さんから集めた管理費で余計な出費を出さない様にするためにも、定期清掃を考えてみてはいかがでしょうか。今回は、【管理組合必見!クレームにならない「排水管洗浄」のポイント】について解説していきます!
1.集合住宅(アパート・マンション)の排水管高圧洗浄は必要なのか
「排水管が確実に〇年で詰まる!」とは申し上げられません。なぜなら10年以上も高圧洗浄していなくても全く問題ない建物から、1年に1度高圧洗浄しないといけないという建物までそれぞれです。立地・勾配・部屋数・排水管の配置などの構造上の問題や、「ペットと一緒に暮らしていて、短い毛をそのまま流してしまっている」「油などは流水でそのまま流してしまっている」などの使用者の問題によって、汚れの状況は大きく異なります。
冒頭にも申し上げましたが、1つ問題が起きると場合によっては全体の問題になってしまうことがあります。日々の生活でお水を使用するという事は、ほぼ同時に排水管も使用していることになります。今まで1度も詰まったことがないというのは、たまたまの偶然かもしれません。個人宅以上に集合住宅(アパート・マンション)の排水管高圧洗浄は保険の意味も込めて定期的な清掃をご提案しております。
2.一般的な集合住宅(アパート・マンション)の排水管洗浄作業とは
各お部屋に入るので、まずは住人の方への事前告知を実施します。集合住宅(アパート・マンション)の場合は、この作業が大変ではありますがとても重要です。1か月~2週間くらい前を目安に掲示板への掲示や各戸ポストへの投函を行います。
当日は各お部屋の中の水廻り(キッチン流し、洗面所の洗面器、洗濯機排水、浴室)と、共用部と屋外の排水管の清掃を行います。洗浄は水圧で汚れを落とす高圧洗浄で行われ、高圧洗浄車又は高圧洗浄機を用います。先端にノズルがついているワイヤーを排水溝や掃除口から差し込み、中の汚れを洗い流します。上階の汚れなどが下階の排水管で詰まった場合、逆流してしまうことがあるため、基本的には建物の下の階のお部屋から順番に回ります。最後に建物全体で出た汚れを公共の屋外排水管に流し切るために、屋外の排水管も清掃を行います。
3.全館排水管洗浄作業時のトイレ排水管高圧洗浄について
皆さんがイメージする排水の中で1番汚れや臭いの原因になりそうなのがトイレの排水管(汚水管)かと思います。よくご質問で「トイレの排水管(汚水管)の清掃はなぜしないのか」とご連絡を頂きます。全館排水管高圧洗浄で基本は清掃しない理由がいくつかあります。
(1)トイレの排水管(汚水管)の直径が元々大きく作られているため、元々他の排水管に比べて汚れが付着しにくいため。→例えば、キッチン流しの排水管の平均直径は40~50mmと言われています。トイレの排水管(汚水管)の平均直径は75mmです。約1.5倍の大きさですと、異物などでない限り基本的には詰まることはありません。
(2)汚物は皮脂などの油汚れなどに比べると、排水管をするりと抜けやすいため。→油分は粘度があるため、汚物に比べて排水管の中で完全に流れきらないと途中で冷えて固まることがあります。1度固まると、なかなか自然と溶けることはありません。その点、汚物は水量が足りなければ排水管内でとどまることはありますが、固まることはほぼありません。
(3)使用後に毎回多くの水で流すため。→トイレは使用のたびに必ず水を流します。その時に流す水量は便器によって様々ですが、節水型トイレであっても約5L~となります。汚水・汚物を流し切るには、勾配不良や構造上の問題がなければ十分の量と言えます。
(4)掃除口がない場合などは、便器を外して直接排水管に高圧洗浄をする必要があるため。→便器内は臭いが上がってこないようにするために、常にお水が溜まる仕組みになっています。そこを便器内より高圧洗浄かけたとしても、排水管までは届かず十分な清掃は出来ません。便器を脱着して清掃となると1部屋につき30~60分程度お時間を頂きます。
ただし、ご希望があれば便器内の水圧の噴射であれば、作業時間もそこまで変わらない為、ご指示があれば対応はしております。ただし、トイレの排水管(汚水管)の中までは、清掃は出来るものではないということをご了承下さい。
4.まとめ ユアーズの【クレームにならない「排水管洗浄」のポイント】について
まずは、どのようなことでお困りなのか、どうして排水管の高圧洗浄をしようとお考えになったかなどをヒアリングし、作業経験豊富なユアーズスタッフがご提案を致します。お話の内容や状況次第では、排水管高圧洗浄が不要なこともあるかもしれません。
集合住宅(マンション・アパート)は多くの住人の方と直接関わることもあり、準備がとても重要です。施工実施率をあげるために出来ること、マンションの構造上ここも施工したいなどご意見はまず出来る出来ないを重視せずお教えください。
ユアーズでは、利益重視の1回のお付き合いより、メンテナンスを含め適正な対応と料金で末永いお付き合いができるよう最大限お客様に寄り添った対応を致します。