マンション貯水槽清掃の「すべて」を徹底解説!!
マンションのお部屋の蛇口からでるお水は、ほぼ全てが写真の貯水槽から、供給されているお水です。外見はなんだか汚れていますね。中が汚れていたらみなさんの家の蛇口からでる水も汚れているんではありませんか? 今回は、集合住宅・マンションの生活に切っては切れない「貯水槽清掃」ついて解説していきます!
1.マンション貯水槽清掃の重要性
マンションなどの集合住宅などは、大抵は貯水槽が設置されておりす。これは住人の方がお水を大量に使っても断水などが発生しないよう、あらかじめお水を大量に確保しておく為に設置されております。水道管からの直接の水ではない為、槽内の汚染があるとマンション住人に一気に広まってしまい、集団で病気にかかったり、衛生面では特に気を付けなければなりません。そういったことを防ぐ為、念に1回の清掃が義務付けられております。
2.気になる清掃方法
では、貯水槽はどのようにして清掃するのでしょうか?
貯水槽清掃はまず、槽内に入って洗う為、中の水を抜きます。大きな貯水槽の場合は、消毒を行った水中ポンプを投入し、水をどんどん排水する場合もあります。少しでも、作業を早く終わらせて、断水時間のご迷惑をお掛けしないよう、作業は迅速に行っていきます。その後は消毒が行われた作業着、長靴を着用し中に入ります。壁面にウォータラインと呼ばれる水垢がついているいます。
こちらの写真が貯水槽の中ですが、水が溜まるラインに黒い線が見られませんか? そちらがウォーターラインという汚れです。そこはもちろん、特殊な洗剤(そのまま飲んでも害ない物)で槽の中全体の清掃を行います。
清掃後はきれいに落ちます。しっかりと水洗い、消毒を行います。その後は、水溜めを行い、付帯設備の確認をし、作業は終了となります。
3.貯水槽清掃の流れ
お客様より発注を頂けたら、まずは日程の設定を行います。その際に気を付けることは、断水が発生するので、断水の告知を行ってから、作業日までを2~3週間程度空けることです。ある朝突然水が出なくなっていたりしたら、トイレにも行けなくて困ってしまいますよね?
そのため、住人様にお水を溜めておいてもらい断水の準備をして頂くため期間を設けます。お知らせは掲示板に貼る、各ポストに投函などをしっかりと行うことで、住人様からのクレーム等を防ぐことが可能です。/
4.マンション貯水槽清の値段/見積もり相場
貯水槽清掃の金額は清掃するにあたり、大きいほど手間がかかってしまう為、大きくなるほど、金額が大きくなってきます。1年洗っていない水槽でも10年洗っていない水槽でも金額は変わらないことがほとんどです。ほとんどの業者で、大きさ、水槽の素材(FRPタンクか地下式RC)を答えれば、概算見積は答えてもらえると思います。相場としては【たて】2m × 【よこ】2m × 【高さ】1m 程度の貯水槽で¥40,000 ~ ¥50,000程度となっております。水を抜いて中に入るだけではなく、断水が関わり、ポンプ操作などの特別な知識を持つ作業員が清掃を行う為、決して高い金額ではありません。
5.マンションの貯水槽清掃時の”3つのポイント”
貯水槽清掃を行う際に特に清掃員が気を付ける点は、キレイにあらうこと、衛生面はもちろんのこと、付帯設備のチェックが挙げられます。これをおこなうとマンション全体の断水や、漏水被害が起こる可能性が発生します。特に気を付ける設備としては
・ポンプ
・ボールタップ
・FMバルブ
ポンプについて
写真は一般的な揚水ポンプです。受水槽からの水をモーターで回した羽で屋上の高置水槽まで一気に水を揚げます。貯水槽の心臓部と言っても過言ではありません。異音、水漏れなどが起きないかがチェックのポイントです。
ボールタップについて
槽内の水の水位を制御するボールタップです。トイレのタンクの中にはいっているものと仕組みは一緒です。水位が下がると、浮き球が下がり水が供給され、ある一定の高さで止まり給水がストップします。劣化が見られると、上がり下がりが止まり、水が出っ放しになります。動作確認、発錆びなどがチェックの項目となります。
FMバルブについて
写真左側の金属の四角い部分の物がFMバルブです。こちらは水の制御を行ったり、ウォーターハンマーと呼ばれる衝撃を吸収する為の器具となります。この中にある弁で水をストップさせるため、劣化が始まると、水が止まらなくなり、水槽が溢れることが発生します。ボールタップが上がっているにもかかわらず、給水が止まるのに時間がかかるなどする場合はFMバルブの劣化が始まっていると言えます。
以上の3つが貯水槽トラブルの原因となる3つの器具です。清掃だけではなくこれらを中心に点検を行うことが重要です。
6.まとめ
貯水槽清掃は衛生的に保たれなくとはならず、それにより定期的な清掃が義務つけられているものです。登録業者に依頼し、きちんとした機材で清掃されているかの確認をすることはもちろんのこと、それと同時に付帯設備をしっかりと確認できるスキルを持っている業者に依頼することが重要です。普段の生活と切ってはきれない「水」なので安心できる業者に清掃依頼をすることをお勧めいたします。